[00:00.00]命に重さがあるのなら – 葵木ゴウ/裏命
[00:00.43]词:葵木ゴウ
[00:00.57]曲:葵木ゴウ
[00:00.75]二十二を過ぎた
[00:02.03]あたりから体の重さを
[00:04.24]感じないんだ
[00:05.80]死んだ魚の目で
[00:07.88]四季の経過を眺めてる
[00:10.73]命に重さがあるとするならば
[00:15.81]僕のそれは秋風に吹かれて
[00:18.41]舞う枯れ葉と同じだ
[00:21.03]驟雨に
[00:22.05]溶けてなくなってしまうほど
[00:26.51]薄弱なものだ
[00:33.79]何かを成し遂げたり
[00:36.15]努力を惜しまなかったり
[00:38.92]二つとない才能や誇れる物が
[00:42.90]あったり
[00:43.89]それらが命の重さに
[00:46.55]延いては人としての価値に
[00:49.06]なるんなら
[00:51.06]あぁ 僕はたかが知れてるよな
[01:05.56]十月二十日の赤橙に
[01:07.73]染まる相模原と六畳間
[01:10.67]金木犀の匂い
[01:12.72]はしゃぐ子供たちの声
[01:15.68]「命は等しく尊いものだ」と
[01:20.68]教えられはしたけど詭弁だろ
[01:23.31]なぁ 神様とやら
[01:26.03]空疎な僕と彼らの未来が
[01:31.32]同等なものか
[01:36.06]誰かを愛してたり
[01:38.48]誰かに愛されてたり
[01:41.17]必要とされてたり
[01:43.81]期待 未来があったり
[01:46.15]それらで人を量るなら
[01:48.80]“生きているかどうか”の解に
[01:51.34]なるんなら
[01:53.33]あぁ 僕は疾うに死んでたのか
[02:07.86]二十四を過ぎたあたりから
[02:10.10]薬がないと寝れなくなった
[02:13.04]微睡みの最中で
[02:14.95]理想ばっかり描いてる
[02:18.18]書き捨てた歌詞の残骸を
[02:20.32]枕代わりにして
[02:23.07]朝を迎えるといつも文字が
[02:26.36]滲んでる
[02:34.52]「生きたい」と思えないのに
[02:36.76]命に縋り付く手に
[02:39.54]刻まれた傷跡は寂寥の年月
[02:44.55]未練を焼べる 夕日に
[02:47.23]「この街ごと全部を
[02:48.96]焼き尽くせばいい」
[02:51.66]ただ
[02:53.07]春の桜吹雪に
[02:55.62]夏の蝉時雨に
[02:58.23]秋の黍嵐に
[03:00.72]冬の白雪に
[03:03.21]かき消されないくらいの命が
[03:07.10]ずっと欲しかった
[03:11.12]ただ それだけ
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